存亡ともに 孝行を致すべし

存亡ともに 孝行を致すべし (西山上人)

仏壇に向かって、祖父、祖母、あるいは父、母を思い浮かべてみると、幼かったころの思い出が蘇ってくる。
独り立ちできない幼かった頃、いかに自分がたくさんの人の愛をいっしんに受けて育ってきたのか。あらためてその人たちのことを思い出す。
父や母は亡くなっても、いつも自分たちのことを安かれと念じていて下さっています。
今の自分は一人で生きているのではない。
父や母、ご先祖様の思いと一緒に生きているのです。

褒められたり叱られたり、楽しかったり辛かったり、いろんなご縁をいただいて齢を重ねる。ご縁を重ねて人間が深く広くなる。
このご縁こそが“ご恩”です。

生きるとは、この“ご恩”に目覚めること。